User:Furcht968/draft: 5L 2s(ダイアトニック): Difference between revisions

Furcht968 (talk | contribs)
Furcht968 (talk | contribs)
mNo edit summary
 
(14 intermediate revisions by the same user not shown)
Line 1: Line 1:
{{Infobox MOS|Tuning=5L 2s|debug=1}}
{{Infobox MOS|Tuning=5L 2s|debug=1}}


5L 2sとは、所謂ダイアトニックと言い、5つの全音と2つ半音の合計7つの音程を有し、1[[オクターヴ]]をピリオドとするMOS([[対称モーメント]])音階である。この音階は、685.714¢から720¢、あるいは480¢から514.286¢までの[[ジェネレーター]]を用いて作られる。
This is a draft of JP translation of [[5L 2s]].


一般的に長調(メジャー・スケール、あるいはイオニアン・スケール)での、全全半全全全半と表記され、広く親しまれるパターンでは、LLsLLLsと一般化された表記が用いられ、全音・半音それぞれの音程(Lとsと表記)は整数音程の大きさを表し、異なる[[平均律]]を生み出す。これらの音程比は、ダイアトニック・スケールの音程の高さに影響し、異なる調律に対応する。
完成した奴→[[5L 2s(ダイアトニック)]]
----'''5L 2s'''とは、所謂'''ダイアトニック'''と呼ばれ、5つの全音と2つ半音の合計7つの音程を有し、1[[オクターヴ]]をピリオドとする[[MOS]]スケールである。この音階は、685.714¢から720¢、あるいは480¢から514.286¢までの[[ジェネレーター]]を用いて作られる。
 
一般的に広く知られる長調(メジャースケール、あるいはイオニアンスケール)では、全全半全全全半の表記をLLsLLLsと一般化された表記を用い、整数音程の大きさを全音・半音それぞれの音程(Lとsと表記)が表し、異なる[[平均律]]を生み出す。これらの音程比は、ダイアトニック・スケールの音程の高さに影響し、異なる調律に対応する。


この音階が頻繁に用いられる代表的な音律としては、[[12平均律]]上のダイアトニック・スケール、ピタゴラス音律上のダイアトニック・スケール、そしてミーントーン(中全音律)による音階が存在する。
この音階が頻繁に用いられる代表的な音律としては、[[12平均律]]上のダイアトニック・スケール、ピタゴラス音律上のダイアトニック・スケール、そしてミーントーン(中全音律)による音階が存在する。
Line 13: Line 16:
== 表記 ==
== 表記 ==
=== 音程 ===
=== 音程 ===
音程は最も良く知られる記譜法と同じである為、長・短による長短音程と完全・減・増の完全音程からなる。
音程は最も良く知られる記法と同じである為、長・短による長短音程と完全・減・増の完全音程からなる。
{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
|+5L 2sの音程
|+5L 2sの音程
Line 20: Line 23:
!大きさ(昇順)
!大きさ(昇順)
|-
|-
|一度(ユニゾン)
|'''一度(ユニゾン)'''
|完全一度
|完全一度
|0
|0
Line 38: Line 41:
|2L
|2L
|-
|-
| rowspan="2" |四度
| rowspan="2" |'''四度'''
|完全四度
|完全四度
|2L+s
|2L+s
Line 45: Line 48:
|3L
|3L
|-
|-
| rowspan="2" |五度
| rowspan="2" |'''五度'''
|減五度
|減五度
|2L+2s
|2L+2s
Line 66: Line 69:
|5L+s
|5L+s
|-
|-
|八度(オクターヴ)
|'''八度(オクターヴ)'''
|完全八度
|完全八度
|5L+2s
|5L+2s
Line 72: Line 75:


=== 音名 ===
=== 音名 ===
これも最も良く知られる記譜法と同じである。従って以下の通り。
これも最も良く知られる記法と同じである。従って以下の通り。


英語音名 : '''C''', C#/Db, '''D''', D#/Eb, '''E''', '''F''', F#/Gb, '''G''', G#/Ab, '''A''', A#/Bb, '''B''', '''C'''
英語音名 : '''C''', C#/Db, '''D''', D#/Eb, '''E''', '''F''', F#/Gb, '''G''', G#/Ab, '''A''', A#/Bb, '''B''', '''C'''
Line 111: Line 114:
!セント値
!セント値
|-
|-
|完全一度(ユニゾン)
|'''完全一度(ユニゾン)'''
|0
|0
|0
|0
Line 156: Line 159:
|
|
|-
|-
|完全四度
|'''完全四度'''
|5
|5
|500
|500
Line 183: Line 186:
|
|
|-
|-
|完全五度
|'''完全五度'''
|7
|7
|700
|700
Line 228: Line 231:
|
|
|-
|-
|完全八度(オクターヴ)
|'''完全八度(オクターヴ)'''
|12
|12
|1200
|1200
Line 239: Line 242:


=== Parasoftな調律 ===
=== Parasoftな調律 ===
「[[Flattone]]」を参照
:''「[[Flattone]]」も参照''
 
Parasoftなダイアトニックの調律(全音半音比4:3から3:2の調律)は、Flattoneに相当し、完全五度(3/2、702¢)を狭くすることで、5/4(386¢)よりも狭い長三度を作り出す。
Parasoftなダイアトニックの調律(全音半音比4:3から3:2の調律)は、Flattoneに相当し、完全五度(3/2、702¢)を狭くすることで、5/4(386¢)よりも狭い長三度を作り出す。


Line 250: Line 252:
! colspan="2" |26平均律(Supersoft, 全音半音比 = 4:3)
! colspan="2" |26平均律(Supersoft, 全音半音比 = 4:3)
! colspan="2" |45平均律(全音半音比 = 7:5)
! colspan="2" |45平均律(全音半音比 = 7:5)
! colspan="2" |64平均律(L:s = 10:7)
! colspan="2" |64平均律(全音半音比 = 10:7)
! rowspan="2" |大まかな純正音程
! rowspan="2" |大まかな純正音程
|-
|-
Line 262: Line 264:
!セント値
!セント値
|-
|-
|完全一度(ユニゾン)
|'''完全一度(ユニゾン)'''
|0
|0
|0
|0
Line 317: Line 319:
|
|
|-
|-
|完全四度
|'''完全四度'''
|8
|8
|505.3
|505.3
Line 350: Line 352:
|
|
|-
|-
|完全五度
|'''完全五度'''
|11
|11
|694.7
|694.7
Line 405: Line 407:
|
|
|-
|-
|完全八度(オクターヴ)
|'''完全八度(オクターヴ)'''
|19
|19
|1200
|1200
Line 418: Line 420:


=== Hyposoftな調律 ===
=== Hyposoftな調律 ===
「[[Meantone]]」を参照
:''「[[Meantone]]」も参照''
 
Hyposoftなダイアトニックの調律(全音半音比3:2から2:1の調律)は、Meantoneに相当し、完全五度(702¢)を狭くすることで、5/4(386¢)に近いダイアトニックの長三度を生み出す。
Hyposoftなダイアトニックの調律(全音半音比3:2から2:1の調律)は、Meantoneに相当し、完全五度(702¢)を狭くすることで、5/4(386¢)に近いダイアトニックの長三度を生み出す。


Line 429: Line 430:
! colspan="2" |31平均律(Semisoft, 全音半音比 = 4:3)
! colspan="2" |31平均律(Semisoft, 全音半音比 = 4:3)
! colspan="2" |43平均律(全音半音比 = 7:4)
! colspan="2" |43平均律(全音半音比 = 7:4)
! colspan="2" |50平均律(L:s = 8:5)
! colspan="2" |50平均律(全音半音比 = 8:5)
! rowspan="2" |大まかな純正音程
! rowspan="2" |大まかな純正音程
|-
|-
Line 441: Line 442:
!セント値
!セント値
|-
|-
|完全一度(ユニゾン)
|'''完全一度(ユニゾン)'''
|0
|0
|0
|0
Line 496: Line 497:
|
|
|-
|-
|完全四度
|'''完全四度'''
|8
|8
|505.3
|505.3
Line 529: Line 530:
|
|
|-
|-
|完全五度
|'''完全五度'''
|11
|11
|694.7
|694.7
Line 584: Line 585:
|
|
|-
|-
|完全八度(オクターヴ)
|'''完全八度(オクターヴ)'''
|19
|19
|1200
|1200
Line 597: Line 598:


=== Hypohardな調律 ===
=== Hypohardな調律 ===
「[[ピタゴラス音律]]」と「[[Schismatic family|Schismatic Temperament]]」を参照
:''「[[ピタゴラス音律]]」と「[[Schismatic family|Schismatic Temperament]]」も参照''
 
Hypohardの調律範囲は、Minihard(全音半音比2:1から5:2の調律)とQuasihard(全音半音比5:2から3:1の調律)に大別される。
Hypohardの調律範囲は、Minihard(全音半音比2:1から5:2の調律)とQuasihard(全音半音比5:2から3:1の調律)に大別される。


Line 617: Line 617:
!セント値
!セント値
|-
|-
|完全一度(ユニゾン)
|'''完全一度(ユニゾン)'''
|0
|0
|0
|0
Line 708: Line 708:
|
|
|-
|-
|完全八度(オクターヴ)
|'''完全八度(オクターヴ)'''
|41
|41
|1200
|1200
Line 735: Line 735:
!セント値
!セント値
|-
|-
|完全一度(ユニゾン)
|'''完全一度(ユニゾン)'''
|0
|0
|0
|0
Line 780: Line 780:
|
|
|-
|-
|完全四度
|'''完全四度'''
|7
|7
|494.1
|494.1
Line 807: Line 807:
|
|
|-
|-
|完全五度
|'''完全五度'''
|10
|10
|705.9
|705.9
Line 852: Line 852:
|
|
|-
|-
|完全八度(オクターヴ)
|'''完全八度(オクターヴ)'''
|17
|17
|1200
|1200
Line 863: Line 863:


=== Parahard, Ultrahardな調律 ===
=== Parahard, Ultrahardな調律 ===
「[[Archy]]」を参照
:''「[[Archy]]」も参照''
 
Parahard(全音半音比3:1から4:1の調律)とUltrahard(全音半音比4:1から1:0の調律)のダイアトニックの調律はArchyに相当し、完全五度は702¢よりもかなり広い。
Parahard(全音半音比3:1から4:1の調律)とUltrahard(全音半音比4:1から1:0の調律)のダイアトニックの調律はArchyに相当し、完全五度は702¢よりもかなり広い。


Line 874: Line 873:
! colspan="2" |22平均律(Superhard, 全音半音比 = 4:1)
! colspan="2" |22平均律(Superhard, 全音半音比 = 4:1)
! colspan="2" |27平均律(全音半音比 = 5:1)
! colspan="2" |27平均律(全音半音比 = 5:1)
! colspan="2" |32平均律(L:s = 6:1)
! colspan="2" |32平均律(全音半音比 = 6:1)
! rowspan="2" |大まかな純正音程
! rowspan="2" |大まかな純正音程
|-
|-
Line 886: Line 885:
!セント値
!セント値
|-
|-
|完全一度(ユニゾン)
|'''完全一度(ユニゾン)'''
|0
|0
|0
|0
Line 941: Line 940:
|
|
|-
|-
|完全四度
|'''完全四度'''
|7
|7
|494.1
|494.1
Line 974: Line 973:
|
|
|-
|-
|完全五度
|'''完全五度'''
|10
|10
|705.9
|705.9
Line 1,029: Line 1,028:
|
|
|-
|-
|完全八度(オクターヴ)
|'''完全八度(オクターヴ)'''
|17
|17
|1200
|1200
Line 1,079: Line 1,078:
|Locrian(ロクリアン)
|Locrian(ロクリアン)
|}
|}
各旋法には以下の音階の度数を持ち、特定の音程を半音ずつ上下させる事により得られる。
日本で古来より知られる伝統邦楽である雅楽の「六調子」と呼ばれる旋法システムでは、6つある調子が「呂旋法」と「律旋法」の2つの旋法に大別され、それぞれ上に記したミクソリディアンとドリアンの旋法に対応する。
 
各旋法には以下の音階の度数を持ち、特定の音を半音ずつ上下させる事により得られる。
{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
|+
|+
Line 1,177: Line 1,178:


=== サブセット及びスーパーセットの音階 ===
=== サブセット及びスーパーセットの音階 ===
5L 2sはサブセットとして所謂ペンタトニックスケール・ヨナ抜き音階を有する[[2L 3s]]を親の音階として持ち、また、スーパーセットとして以下2つの通りの音階を子の音階として持つ。
5L 2sはサブセットとして所謂ペンタトニックスケール(ヨナ抜き音階)を有する[[2L 3s]]を親の音階として持ち、また、スーパーセットとして以下2つの通りの音階を子の音階として持つ。


* [[7L 5s]] - SoftからBasicの音程比からなる、所謂クロマティックスケール
* [[7L 5s]] - SoftからBasicの音程比からなる、所謂クロマティックスケール
Line 1,183: Line 1,184:


=== MODMOSスケール及びMuddleスケール ===
=== MODMOSスケール及びMuddleスケール ===
「[[5L 2s MODMOSes]]」または「[[5L 2s Muddles]]」を参照
:''「[[5L 2s MODMOSes]]」または「[[5L 2s Muddles]]」も参照''


=== Scalaファイル ===
=== Scalaファイル ===
Line 1,208: Line 1,209:
!暗
!暗
!全音半音比(L:s)
!全音半音比(L:s)
!硬度
!広さ
|-
|-
|4\7
|4\7
Line 1,457: Line 1,458:
|200未満の平均律は、ジェネレーターが3/2倍音に最も近い。
|200未満の平均律は、ジェネレーターが3/2倍音に最も近い。
|-
|-
|55/94
|55\94
|702.128
|702.128
|497.872
|497.872
Line 1,669: Line 1,670:
|}
|}


== 関連項目 ==
=== 音程比の図表 ===
[[File:5L2s.jpg|alt=5L2s.jpg|5L2s.jpg]]